読んだ本とマンガ/2019年5月

2019年5月に読んだ本とマンガをメモしておきます(遅くなりました)。

ふたりモノローグ(6) (サイコミ)

ふたりモノローグ(6) (サイコミ)

 

ギャルJK(根は気弱)と陰キャJK(元は快活)の百合、完結してしまった。百合つっても前巻まではギャルの方が一方的に片思いしている状態だったのが、この完結巻では怒涛の勢いで話が進んでベタベタ甘々の凄い結末を迎えることとなった。展開のスピード感に圧倒されっぱなしだったしまさかここまでキッパリと答えを出すとは思っていなかったので非常に心臓に悪い(良い意味で)作品だった。ところで巻末のツナミノユウ先生の自筆のあとがきの字がほんと好き。

 

草薙先生は試されている。 2 (星海社COMICS)

草薙先生は試されている。 2 (星海社COMICS)

 

中学教師と教え子の24歳差の恋。既に前巻のエピローグで幸せな未来は確定している。この構成には賛否あろうかと思うけれど個人的にはハッピーエンドが約束された物語は素晴らしい。シリアスなエピソードもニヤニヤして読めるから。いまのところシリアス要素あんまり無いが。今巻では草薙先生の大いなる決断と選択がハイライト。とてもコミカルでポジティブで希望に満ちたエピソード。分かっていてもカタルシスの強度は下がらない。スターシステム的な配役の妙もあって重層的に想像の余地が多く、非常に楽しく読める素晴らしい作品だ。しかしこの先学園生活を淡々と描写するわけにもいかないだろうしどう展開していくのだろうか。

 

サマータイムレンダ 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)

サマータイムレンダ 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

見くびっておった。盛り返してきた。各キャラの覚悟の描写が際立って乙だった。そんな中、不良警官のトツムラだけは相変わらず軽薄なゴミっぷりでそれもまた良し。面白い。

 

呪術廻戦 5 (ジャンプコミックスDIGITAL)

呪術廻戦 5 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

東西呪術高専の対抗戦が始まる、がそれにかこつけて京都の偉いさんは虎杖の暗殺を企てる。それを阻止したのは京都校のエース東堂だった。東堂くんとかいう都合良すぎる強キャラほんと好き。メンヘラが過ぎるだろ。両校の生徒達をいずれも魅力的描写しつつ対抗戦は佳境に入ってきた、ところで呪霊勢も参戦して次巻へ。相変わらず楽しい。東堂くんほんと好き。

 

チェンソーマン 2 (ジャンプコミックス)

チェンソーマン 2 (ジャンプコミックス)

 

ますます面白い第二巻。パワーちゃんの愛猫ニャーコを奪ったコウモリとの対決が決着する。デンジとパワーちゃんの絆が深まる様が微笑ましい。公安4課の課員達も登場するが皆ひとクセあって楽しそうな面々だ。パワーちゃん同居エピソードなどもありつつマキマさんからラスボス『銃の悪魔』の存在が明かされデンジの新しい俗な目標が設定される。新編「ホテルの悪魔編」がスタートし、公安4課の面々で駆除に向かう。これまた楽しく気になる展開で次巻に続く。眼の描き方にバリエーションがあって面白い。

 

ファイアパンチ 全8巻 新品セット (クーポン「BOOKSET」入力で+3%ポイント)

ファイアパンチ 全8巻 新品セット (クーポン「BOOKSET」入力で+3%ポイント)

 

チェンソーマンが面白いので前作を一気読みした。ほぼ何も印象に残らないまま読み終わってしまった。割と典型的なセカイ系って感じで結構微笑ましく読めた。

 

記憶の盆おどり (Kindle Single)

記憶の盆おどり (Kindle Single)

 
少年の改良 (Kindle Single)

少年の改良 (Kindle Single)

 

Kindleで無料で読めたので読んだ。短編ふたつ。町田康先生の作品を読むのは久々だったけれど、ゲラゲラ笑えてなぜか少し切なくなる読後感は健在だった。長編も読んでみようかな。

 

提案前夜 (新鋭短歌シリーズ3) (新鋭短歌 3)

提案前夜 (新鋭短歌シリーズ3) (新鋭短歌 3)

 

Twitterで新鋭短歌botをフォローしていると結構面白くて、中でももっとも好みだったのがこの堀合昇平先生の作品だった。作風はサラリーマン短歌といった趣で、IT系の営業マンとして働く中での辛さや苦しみが詠まれている。かなり笑える。中でもお気に入りはこれ。

「ナイス提案!」「ナイス提案!」うす闇に叫ぶわたしを妻が搖さぶる

 

サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)

サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)

 

こちらも新鋭短歌bot経由で知った。『提案前夜』ほどネタ的ではなく、作者のバックグラウンドもはっきりとは読み取れない。暗く重苦しい感じがする中にも言葉の面白さがあってクスクス笑える感じ。気に入った。

地獄ではフードコートの呼び出しのブザーがずっと鳴ってるらしい

 

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

二人の歌人による共作。男子高校生の日常を交互に読み交わす形式。それなりに面白い。

こいつ殴られながら目を見開いて遺書の字数を稼いでやがる 

そしてなぜか舞城王太郎先生のスピンオフ(?)短編小説が二編も付録されていてお得感がある。

短歌だって短歌を楽しむもので、短歌を楽しんでる自分を楽しんじゃいけない。

いけない?そんなこともないか。そういうのが結構大きな原動力になっていろんなことを動かしている。何かを好きになるんじゃなくて、それを好きな自分を好きになるみたいなのって多い。立派な大人になることだってそうじゃないだろうか? 立派であることよりも、立派であるふうの自分が好きなだけじゃないのだろうか? 

おっさんになって、自分の中にある程度の物語の蓄積ができてきたからか、短歌のようないわば物語の断片をずいぶん楽しめるようになってきたように思う。想像の余地を補完できるようになってきたというか。

 

近藤聡乃作品集

近藤聡乃作品集

 

一度手放してしまっていたのだが、奇跡的に定価で新品を手に入れることができた。ジュンク堂のオンラインストアで店舗の在庫確認したらただひとつ池袋店に在庫があることに気付いて通販をお願いすることができた。改めて見ても良い。女性作家のフェチが爆発している作品を見るとドキドキするよね。ちなみにこの作品集にも収録されている「夜のさけめ」という作品の版画を部屋に飾っているのだけど評判はすこぶる悪い。